ボリビアのオキナワ移住地における言語接触

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タイトル別名
  • Language contact in Colonia Okinawa, Bolivia
  • ボリビア ノ オキナワ イジュウチ ニ オケル ゲンゴ セッショク

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抄録

本稿では、南米ボリビアのオキナワ移住地における沖縄系移民のコミュニティを対象とし、日本語、沖縄方言、スペイン語による言語接触のありかたに関する記述を試みた。オキナワ移住地は戦後の集団移民から成る農村型のコミュニティであり(2. 1 節)、1 世では主に日本語と沖縄方言が使用されているが、2 世以下では日本語とスペイン語の併用へと使用コードが変化している( 3 節)。世代を問わず使われているのは「日本語」だが、移住地の「日本語」には標準的な日本語には見られないような特徴が観察される。本稿ではこのうち、アスペクトとシヨッタ形式(4. 1 節)、可能形式(4. 2 節)、否定形式(4. 3 節)、「説明」のモダリティに関わる形式(4. 4 節)、シテカラ(4. 5 節)の各形式について分析を加え、移住地の日本語が現在の沖縄のウチナーヤマトゥグチに似た特徴を示す場合があることを述べた。

収録刊行物

  • 阪大日本語研究

    阪大日本語研究 22 11-41, 2010-02

    大阪大学大学院文学研究科日本語学講座

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