ドゥルーズの言語論における連鎖と時間性

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タイトル別名
  • La chaîne et la temporalitê : dans la thêorie deleuzienne du langage
  • ドゥルーズ ノ ゲンゴロン ニ オケル レンサ ト ジカンセイ

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抄録

ジル・ドゥルーズはその後期の哲学において、言語を「マルコフ連鎖」として捉えた。ドゥルーズにおける「マルコフ連鎖」とは、生命、自然、社会を貫くひとつの原理である。本稿では、一九七〇年代以降展開されるドゥルーズにおける「マルコフ連鎖」の言語論を理解するために、一九六〇年代の構造主義的言語論を、ジャック・ラカンの言語論を参照しながら検討する。ラカンはドゥルーズに先立ち、一九五〇年代から言語を「マルコフ連鎖」として論じており、そのラカンの影響を受けている一九六〇年代のドゥルーズの言語論を検討することで、「マルコフ連鎖」を、一九六〇年代以来のドゥルーズの言語論において、ひとつの重要な概念として理解することができるだろう。

収録刊行物

  • 年報人間科学

    年報人間科学 32 119-135, 2011-03-31

    大阪大学大学院人間科学研究科社会学・人間学・人類学研究室

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