書誌事項
- タイトル別名
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- How is a redundant oral explanation taken notes and transmitted?
- ジョウチョウナ コウトウ セツメイ ハ ドノヨウニ メモサレ デンタツサレル ノカ
- ジョウチョウ ナ コウトウ セツメイ ワ ドノ ヨウ ニ メモ サレ デンタツ サレル ノ カ
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抄録
冗長な口頭説明がどのようにメモ・伝達されるのか,また, 3 分間の伝達計画時間を与えることが伝達にどう影響するのかを調べる実験を行った.24名の大学生を「計画あり条件」「計画なし条件」の2 群に分け,海外旅行参加者を対象とした説明をメモをとりながら聞かせ,説明会に欠席した友人のために留守番電話に録音するという設定で説明の伝達を求めた.結果として,以下の点が明らかになった.1)情報伝達の量的側面においては両群間の差は認められず,説明に含まれる重要度の高い情報ほどメモされ伝達されていた.2)情報伝達の質的側面においては,計画なし群の伝達に次のような冗長さが認められた:①話の導入・つなぎ,解釈,推測といった発話付加が多い.②情報の体系化度が低く無駄がある.3)質的側面において,計画あり群では,伝達計画時間を利用したメモへの加筆修正により,①情報の明確化および②情報の序列化を行っており,このことが冗長さの低減につながった.4)元の冗長な説明に対して,具体例の豊富さという要因についてはポジティブな印象を,話の非一貫性,未整理な話の展開,要点のわかりにくさという要因についてはネガティブな印象が形成された.
収録刊行物
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- 大阪大学教育学年報
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大阪大学教育学年報 17 15-30, 2012-03-31
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174320640512
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- NII論文ID
- 120004843167
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- NII書誌ID
- AN1055404X
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- DOI
- 10.18910/8976
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- HANDLE
- 11094/8976
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- NDL書誌ID
- 023605702
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- ISSN
- 13419595
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN