ブラジルとボリビアにおける沖縄系エスニックコミュニティと日本語

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タイトル別名
  • Japanese language maintenance and shift within the Okinawan communities in Brazil and Bolivia
  • ブラジル ト ボリビア ニオケル オキナワケイ エスニック コミュニティ ト ニホンゴ

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抄録

永住を目的とした戦後移住者を主な構成メンバーとする二つの沖縄系エスニックコミュニティ-ブラジルの都市エスニックコミュニティとボリビアの農村エスニックコミュニティ-を対象に言語生活調査を実施し、前者ではポルトガル語へのモノリンガル化が急速に進んでおり、後者では日本語が保持されるバイリンガルな状況にあることが多面的な調査項目から明らかになった。このような言語面での差異がどのような条件の違いに起因するのかは今後の詳細な分析を待たなければならないものの、2 世に日本国籍を取得させることなく、都市部における自営業や技術・事務系職業によってブラジル日系人としての経済的社会的上昇を企図しているか、2世に日本・ボリビアの二重国籍を取得させつつ、ボリビア人を雇った大規模農業により経済的上昇を企図するか、といった両者が採用している生活戦術の違いと大きく相関していると現時点では解釈することができる。

収録刊行物

  • 阪大日本語研究

    阪大日本語研究 23 1-31, 2011-02

    大阪大学大学院文学研究科日本語学講座

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