Capacity to Be Aloneと潜在空間に関する質的研究 : 映画『もののけ姫』より  [in Japanese]

Access this Article

Search this Article

Abstract

論文本論文は、筆者が今まで行ってきたD.W.W㎞icottのCapacityIoBeA匡one概念に関する質的研究の発展である。日本文化を反映した映画『もののけ姫』を題材として、二者関係における「一人でいられる能力」と三者関係確立以降の「個になる能力」それぞれの獲得プロセスを追いつつ、Wimicαtが主張した、内的世界と外的世界の間にある第3の領域、すなわち「潜在空間」を中心に分析した。作品中の「森」は、かかわる主体によってその意味が変幻自在である「潜在空間」を示しており、主要人物アシタカとサンの「個(ひとり)」を獲得するプロセスに深くかかわっている。アシタカが心理的な危機を脱することができたのは、偏った自我の視点によって問題を解決せず、また、自我が潜在空間に屈することなくその危機に向き合い続けたためである。またサンのCBAは、父親(第三者)としてのアシタカが登場することにより、人格の統合に向けて前進し、潜在空間の意味を見出すことができた。これらのプロセスは、人間の文化的体験の中核にある「潜在空間」のリアリティーと深く関わったために可能になり、さらにCBAには複雑なスペクトルがあるという仮説がたてられた。

Journal

  • 大阪大学教育学年報

    大阪大学教育学年報 7, 167-180, 2002-03

    Department of Education Graduate School of Human Sciences, Osaka University

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120004846261
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN1055404X
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    Departmental Bulletin Paper
  • ISSN
    13419595
  • Data Source
    IR 
Page Top