在日韓国・朝鮮人における地域社会と民族的アイデンティティ : 点在地域の子どものアイデンティティ状況を中心として

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タイトル別名
  • A Study of Ethnic Identity Formation : Diversity among Japanese Koreans
  • ザイニチ カンコク チョウセンジン ニオケル チイキシャカイ ト ミンゾクテキ アイデンティティ テンザイ チイキ ノ コドモ ノ アイデンティティ ジョウキョウ ヲ チュウシン トシテ

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抄録

在日韓国・朝鮮人の紹介は、主として民族的異質性が顕在化している集住地域・エスニック・コミュニティに焦点が当てられてきた。しかし在日韓国・朝鮮入の多くは日本社会に点在する形で生活をしている。そして彼らは民族性を表明することなく、潜在的な存在であるために状況が把握しがたく、顧みられることが少なかった。本稿では筆者の住み込み調査、参与観察、また外国人教育研究機関が行った調査データの分析による集住地域との比較をとおして、「点在地域」の在日韓国・朝鮮人の子どもたちのアイデンティティ状況に焦点を当て、その特質を明らかにすることを試みたものである。その結果彼らのアイデンティティは、日本社会への「同化」といった形で一元的には説明づけることのできない、多様な形相を示すものであり、「非自明性」「マージナル・マン性」の不安定さと可能性をあわせ持っものであると考えられる。従来、在日韓国・朝鮮人の民族的アイデンティティは、「共通の祖先」「同一文化」といった、いわば原初的特性に基づく定義が前提にされてきたが、今後、点在地域に顕著に見られるような、「非自明性」あるいは「マージナル・マン性」に着目し、積極的な意義づけを行っていくことが必要であると考えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390009224805044480
  • NII論文ID
    120004846270
  • NII書誌ID
    AN1055404X
  • DOI
    10.18910/12085
  • HANDLE
    11094/12085
  • ISSN
    13419595
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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