東京女子高等師範学校附属幼稚園における誘導保育の成立過程--保育記録の語り口に着目して

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タイトル別名
  • "Yudo-Hoiku″ in the kindergarten to Tokyo Women's Higher Normal School
  • トウキョウ ジョシ コウトウ シハン ガッコウ フゾク ヨウチエン ニ オケル ユウドウ ホイク ノ セイリツ カテイ ホイク キロク ノ カタリクチ ニ チャクモク シテ
  • "Yudo-Hoiku″ in the kindergarten to Tokyo Women's Higher Normal School

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抄録

40017125916

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誘導保育の概念とその実践は、1930年代前半の東京女子高等師範学校附属幼稚園において成立した。本稿の主題は、従来は幼稚園主事の倉橋惣三の保育論の展開に即して記述されることの多かったその成立過程を、附属幼稚園の保育者たちの保育記録の展開に即して検討することにある。1910年代後半から30年代前半における保育者たちの模索の軌跡は、誘導保育へとつながる継続的で共同的な製作活動が試みられる過程に、保育者と子どもたちにおける興味と経験の共有、子どもの固有性との対峙といった多様な課題が含まれていたことを示している。

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