書誌事項
- タイトル別名
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- ヤマガタシ ホウゲン ノ テイネイゴ ス
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抄録
本稿では、山形市方言の丁寧語スについて、その記述を試みた。その特徴は、次のようにまとめることができる。(a)スは、山形市方言では、伝達のモダリティ形式に後接する。(b)いずれの文タイプにも用いられる汎用形式である。(c-1) 壮年層・高年層は、言語行動の種類に応じて変化することのある聞き手との心理的距離を、その場その場で測定しながらスを運用している。(c-2)一方高校生は、「疎」そして/あるいは「目上」開き手に対するとき、その聞き手との、質・量両面にわたる接触度によって分類される以下のような社会的ネットワークのありかたに応じて、比較的固定されたかたちでスを使用する。緊密なネットワーク部にある聞き手:ス使用 中程度のネットワーク部にある聞き手:ス、デス・マスいずれも不使用 ネットワーク周辺部にある聞き手:デス・マス使用(d) 幼児に対して用いるような拡張用法はない。
収録刊行物
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- 阪大社会言語学研究ノート
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阪大社会言語学研究ノート 3 49-60, 2001-03
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174762261376
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- NII論文ID
- 120004921947
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- NII書誌ID
- AA11555159
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- DOI
- 10.18910/23184
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- HANDLE
- 11094/23184
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles