中立に近い大気境界層における組織的乱流構造の出現状況の変化

• 堀口, 光章

• 林, 泰一

• 足立, アホロ

• 小野木, 茂

書誌事項

タイトル別名

• Variation in Emergence Properties of Coherent Turbulence Structures in the Near-Neutral Atmospheric Boundary Layer

抄録

大気境界層における組織的な乱流構造について，つくば市気象研究所気象観測鉄塔（高さ213m）での乱流観測データを使用し，安定度が中立に近い状態でのその出現状況の変化を調べた。ウェイブレット分散スペクトルにより，中立に近い状態で，ほぼ中立と言えるような条件の場合と不安定寄りの場合に大きな規模の乱流構造が顕著に出現することが示された。強風の乱流構造の前方に位置する弱風域は中立に近い状態でも不安定寄りの場合に正の温度偏差を示し，大気下層が熱せられ浮力により生じるプリュームの構造に良く似ている。

収録刊行物

• 京都大学防災研究所年報. B

  京都大学防災研究所年報. B 55 (B), 289-297, 2012-09-30

  京都大学防災研究所

キーワード

• 大気境界層
• 気象観測鉄塔
• ウェイブレット
• 乱流構造
• プリューム

詳細情報

• CRID: 1050564285695900928
• NII論文ID: 120004945191
• NII書誌ID: AN00027784
• ISSN: 0386412X
• HANDLE: 2433/161844
• 本文言語コード: ja
• 資料種別: departmental bulletin paper
• データソース種別:
  • IRDB
  • CiNii Articles