書誌事項
- タイトル別名
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- ヤマガタシ ホウゲン 二オケル インヨウ デンブン ケイシキ テ ト ド
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抄録
本稿では、山形市方言の引用・伝聞形式を取り上げて、その記述を行う。具体的には、次のことを指摘する。(a)山形市方言には、引用・伝聞を表す形式として、テ系形式とドの二種類のものがある。(b)山形市方言の基本的な引用標識はテである。(c)当該方言にはテをそのなかに含んだテユウ・ッタといった慣用的な引用形式があるが、それらの形式もそういう発話が第三者によってなされたということを聞き手に伝えるもので、引用との連続性が強い。(d) 一方ドは、動詞オモウが主節の述語の場合のほか、平叙文だけでなく、命令文や勧誘文、疑問文にも下接して使用されるが、いずれの場合にも話し手が自身の思考内容、あるいは第三者の情報や発話行為を妥当なものとして判断あるいは受け入れたうえで聞き手に伝えていることを表す。
収録刊行物
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- 阪大社会言語学研究ノート
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阪大社会言語学研究ノート 9 1-13, 2011-01
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174762287872
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- NII論文ID
- 120004945508
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- NII書誌ID
- AA11555159
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- DOI
- 10.18910/23240
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- HANDLE
- 11094/23240
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles