医療従事者に対する患者暴力の記述疫学

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タイトル別名
  • A REVIEW OF VIOLENCE AND AGGRESSION BY PATIENTS AGAINST HEALTHCARE WORKERS

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抄録

type:Article

医療従事者が職場で経験する暴力被害は,精神的あるいは身体的に医療従事者に 悪影響を及ぼし,医療の質を低下させる.医師が受ける暴力被害については,英国やオースト ラリアのGeneralPractitionerや救急科医で調査されており,加害者側の危険因子としては飲酒 や薬物中毒,精神疾患,被害者側の危険因子としては医療経験が短い,女性などが挙げられて いる.しかし,多くの調査は過去1年間の暴力被害の経験者割合を指標としており,その期間 に繰り返し被害を受けた者のリスクが評価できていない.労働時間あたりの暴力被害発生率や 発生率比を用いての危険因子の検討が今後の課題である.加えて,暴力による精神的被害とし てPTSD症状やパーンアウト,職場満足度の低下が指摘されているが,妥当性が検証された質 問票でそれらを定量化する研究が今後必要と考える.

identifier:Journal of Nara Medical Association Vol.61 No.5-6 p.127-134

identifier:13450069

identifier:http://ginmu.naramed-u.ac.jp/dspace/handle/10564/1482

identifier:Journal of Nara Medical Association, 61(5-6): 127-134

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