患者の退屈と現実感覚に関する一考察 : 長期入院中の慢性期精神疾患を有する患者の語りを通して  [in Japanese] A Consideration on the Sense of Boredom and the Sense of Reality of Psychiatric Patients in the Chronic Phase who have Long Been in Hospital  [in Japanese]

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Abstract

30年近く入院している非定型精神病の女性患者Aさんとの語りを中心としたケーススタディーから、患者の「退屈」と「現実感覚を促す看護」について考察した。Aさんは、強迫症状を持ち、医療者にとって理解が困難な患者であった。しかし、散歩を中心とした看護者である筆者との週1回の1年半の関わりにおいて、理解困難と思われた精神症状の意味と健康的側面を見出すことができた。理解困難と思われる症状は、患者が訴えない「退屈」という症状である可能性が示唆され、散歩は、不安の伴わないメリハリのきいた時間感覚と現実感覚を持つことに繋がっていると考えられた。理解困難と思われる患者とも理解可能という信念を持ち、患者が語れる機会を提供すること、患者の語りと患者の行動と生きてきた歴史をつなげて理解することが、慢性期の精神科患者のケアのあり方を探る上で重要であることが示唆された。

Journal

  • 甲南女子大学研究紀要. 看護学・リハビリテーション学編 = Studies in nursing and rehabilitation

    甲南女子大学研究紀要. 看護学・リハビリテーション学編 = Studies in nursing and rehabilitation (4), 181-187, 2010-03-18

    甲南女子大学

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120005182221
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AA12320503
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    journal article
  • ISSN
    1882-5788
  • Data Source
    IR 
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