「遊び」を活かした美術教育実践の構想（１）－乾一雄の美術教育の構想－

• 宇田, 秀士

Bibliographic Information

Other Title

• 「 アソビ 」 オ イカシタ ビジュツ キョウイク ジッセン ノ コウソウ(1)カンカズオ ノ ビジュツ キョウイク ノ コウソウ
• Practical Concept of Art Education Utilizing "Play"（1）: Concept of Art Education of Kazuo Inui

Abstract

本研究は、現行の文部科学省小学校学習指導要領図画工作科における「造形遊び」に通ずる「遊び」を活かした美術教育実践の系譜を探ろうとするものである。その第一報として、大阪の美術教育実践者であり、研究者であった乾 一雄を取り上げた。乾は、小学校教諭、教育委員会指導主事、小学校長、大学教員などの経歴の中で、民間教育研究団体である大阪児童美術研究会の主要メンバーとして教育実践を行ないながら美術教育の授業構想を示した。乾の構想は、同研究会の初期の構想であった「一本線」描法に刺激をうけて醸成されたが、彼の示した＜ ｢遊び｣の原理にもとづく造形表現実現の過程＞は、「自主、集中、継続」によって支えられており、大阪を中心とした教育現場に大きな影響を及ぼした。この＜造形表現実現の過程＞は、現代の学習理論にも通じる造形学習過程モデルとなっており、「遊び」を活かした美術教育の礎の一つになっていることを確認した。

Journal

• 教育実践開発研究センター研究紀要

  教育実践開発研究センター研究紀要 22 35-43, 2013-03-31

  奈良教育大学教育実践開発研究センター

Keywords

• 美術教育
• Art Education
• 「遊び」的な活動
• Playful Activities
• 子どもの絵
• Children's Picture
• ETYP:教育関連論文

Details

• CRID: 1050001337563637120
• NII Article ID: 120005229969
• NII Book ID: AA12571252
• ISSN: 21865841
• NDL BIB ID: 024620853
• Web Site: http://hdl.handle.net/10105/9298
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I024620853
• Text Lang: ja
• Article Type: departmental bulletin paper
• Data Source:
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN