日本・韓国・中国の中学校情報教育の比較研究

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タイトル別名
  • ニホン ・ カンコク ・ チュウゴク ノ チュウガッコウ ジョウホウ キョウイク ノ ヒカク ケンキュウ
  • The Comparative study of information education at junior high school in Japan, South Korea, and China

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抄録

Departmental Bulletin Paper

本研究は諸外国の各学校段階の学習過程における生徒の「自己評価による意識調査」の診断を通して,体系的な情報教育の在り方を検討することを目的とする。そこで,中学校の情報教育カリキュラムについて,日本・韓国・中国の中学生に対する実態調査により比較検討した。\n我々は 2000年度よりブルーム( Bloom,B.S)等による「認知・精神運動・情意」領域を精査した教育評価理論に, 2007年以降ペレグリーノ( Pellegrino,J.W)の評価理論の視点を踏まえて検討してきた。我々の提案する体系的情報教育とは,文部科学省の示す目標と,坂元・東等の提案した『情報教育における理解力と技能』を前提とする。その結果, ICTと自己との関わりでは,中国の中学生は情報産業関連の仕事に活用したいとし,日本の中学生は家庭生活や趣味に活用したいと考えている。なお,情報教育の三要素については日本の中学生の意欲が高いものの,情報必修用語の認知度については中国や韓国が高く,情報教育の体系化の面で我が国の各学校段階での体系化が急務であることが明確になった。\n我が国は,各学校段階での情報教育のカリキュラム内容として基礎的・基本的な知識の習得をはかる教授法の体系化を充分検討する必要性があることが示唆された。

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