<研究ノート>「故郷」への投資 : ラージャスターンの商業町と移動商人マールワーリー

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タイトル別名
  • Investing in "Home" : Marwari Mobile Merchants and their Native Towns in Shekhawati, Rajasthan

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抄録

本稿はラージャスターンを出自とする移動商人、マールワーリー1)にとっての「故郷」の意味、その役割について論じる。インドで最も成功したビジネス・コミュニティとして知られるマールワーリーは、19世紀に姿をあらわした。彼らはビジネス機会を求めて、ラージプーターナー(現ラージャスターン)の藩王国を離れ、英領インドにある町や湾岸都市に移住し、交易や金融取引や商売に従事して莫大な利益をあげた。マールワーリーの成功は、植民地の経済と強く結びついており、イギリスの商業的拡大を支えた。移住初期には、家族をラージャスターンに残した単身男性が主流であったが、20世紀になると家族全員が都市へと移った。しかし、その後も離れた故郷に対して、彼らは多額の投資をおこなってきた。なぜそしてどのように故郷との関係を保ち続けてきたのか、移動商人にとっての「故郷」について考察する。

収録刊行物

  • 現代インド研究

    現代インド研究 3 153-170, 2013-02

    人間文化研究機構地域研究推進事業「現代インド地域研究」

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290699816364416
  • NII論文ID
    120005244638
  • NII書誌ID
    AA12520400
  • DOI
    10.14989/173742
  • HANDLE
    2433/173742
  • ISSN
    21859833
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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