25抽象カテゴリーにおける単語の出現頻度

書誌事項

タイトル別名
  • 25 チュウショウ カテゴリー ニ オケル タンゴ ノ シュツゲン ヒンド
  • Frequency in the Recall of Words Belonging to 25 Abstract Categories

この論文をさがす

抄録

記憶や言語学習の研究においては、言語材料の属性を統制することが重要である。健常者の言語記憶学習において、記憶の体制化は効率的な記憶方略のひとつの現象として知られている。統合失調症患者では記憶方略、とくに記憶の体制化の問題があることが指摘されてきた(Matsui et al, 2006)。また、そのための記憶のリハビリテーションについての開発研究も予備的に行なわれてきた(Matsui et al, 2007; 中坪ほか、2009;Matsui et al, 2010)。さらに記憶方略の詳細な検討や記憶のリハビリテーションのための刺激材料を用いるにあたっては、具象カテゴリーのみならず、抽象カテゴリーも必要となってくる。しかしながら、これまで日本語のソースとして検討されてきたカテゴリーは具象カテゴリーがほとんどであった(小川、1972;秋田、1980;松井・中坪、2007)。本研究では抽象カテゴリーについての事例の出現頻度の検討を行なうことを目的とした。そして、記憶および言語研究において、刺激材料を用いる際に参考となるカテゴリー表を作成することとした。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ