「黙殺」に反して-倉橋由美子に関する一考察-

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  • モクサツ ニ ハンシテ クラハシ ユミコ ニ カンスル イチ コウサツ

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抄録

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「文学界」二〇〇五年八月号には「追悼 倉橋由美子」と題した特集がある。そのなかで、古屋美登里氏は次のように述べていた。「桂子さんを主人公とする一連の物語(『夢の浮橋』『城の中の城』『シュンポシオン』『交歓』)はよい批評家に恵まれなかった。いや、黙殺されたと言ってもいい。私の知る限り、この一連の作品をまともに論じた批評家はひとりもいない。身を委ねて線路をまっすぐ進む精神の柔軟さのある人が批評家には少なかったような気がする」。 その後、昨年十一月に行われた第八回明治大学図書館講演会において、古屋氏はゲストとして招かれ、ライター豊崎由美氏と対談した(「対談 倉橋由美子-大人の小説の魅力 豊崎由美が「お子ちゃま文学」を斬る!)。

収録刊行物

  • 文芸研究

    文芸研究 102 63-84, 2007-03-26

    明治大学文芸研究会

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