天理図書館蔵中山正善氏寄贈『太平記』写本覚書 : 付、旧著『伝存太平記写本総覧』補訂 A Study of the Nakayamabon-Taiheiki

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抄録

天理大学附属天理図書館に中山正善氏が寄贈した『太平記』写本は、従来存在が知られておらず旧著でも触れえなかったが、披見を許されたのでその調査結果を報告しておく。四〇巻四〇冊存で巻二二をもち、本文的にはいわゆる流布本系統の写本であるが、古活字版のうち慶長一〇年刊本の特徴を多く持ち、同版がかんこうされて以降の書写本と推察される。また書誌的な特徴として、表紙裏張に古活字版『医学正伝』巻二の刷反古を使用していることが挙げられる。『医学正伝』の版種までは確定できていないが、同古活字版の刊行に近い頃に、刷反古を利用できる環境のもとで制作されたと推定できる。学習院大学蔵本『平家物語』写本など、表紙裏張に古活字版の刷反古を使用した本がいくつか報告されており、それらとの関連の上でも注目される写本である。

収録刊行物

  • 奈良大学紀要

    奈良大学紀要 -(40), 248-229, 2012-03

    奈良大学 

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    120005264964
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00181569
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Departmental Bulletin Paper
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    0389-2204
  • NDL 記事登録ID
    023596384
  • NDL 請求記号
    Z22-845
  • データ提供元
    NDL  IR 
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