苗字・名前ランキング並びに地名データに於ける音韻パターンの選択則

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  • ミョウジ ・ ナマエ ランキング ナラビニ チメイ データ ニ オケル オンイン パターン ノ センタクソク
  • Selection Rules for Phonemic Patterns in Japanese Names concerning Families, Persons,and Places

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抄録

type:Bulletin

統計的手法に拠り,標記日本語語彙データに於ける音韻パターンの解析を行った結果を示す.データ規模は,苗字と名前に対して共に三千,地名に対して約二千である.名前に就いては性別毎に解析し,地名に就いては全市町村並びに郡を対象としている.更に比較の為,日本酒銘柄及び枕詞に対しても同様な分析を行っている.単語中の母音配置を解析した結果,現代地名に就いてはこれが確率法則に従っていると判定されたが,苗字と名前及び古代郡名に就いては各々特徴的な分布を示した.これらのうち苗字と古代郡名に於いては,日本語基礎語彙の音韻パターンと基本的に一致することを確認したが,名前に於いては男女共これと著しく異なる極めて特異なパターンを生じた.即ち,男子名,女子名共に近接する母音間で同音回避が顕著であり,特に男子名に於いてこの傾向が強いことが分かった.

Phonemic patterns of Japanese name data for families, persons,and places are analyzed statistically, where, in addition to cities, towns,and villages, ancient and modern counties are contained in places. For both families and persons the scale of the data

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