わが国における「母親の育児困難感」の概念分析 −Rodgersの概念分析法を用いて−

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  • ワガクニ ニ オケル 「 ハハオヤ ノ イクジ コンナンカン 」 ノ ガイネン ブンセキ : Rodgers ノ ガイネン ブンセキホウ オ モチイテ

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本研究の目的は、母親のもつ育児困難感の概念を分析し再定義することにより、今後の研究や育児支援への示唆を得ることである。分析対象は、「育児困難感」「母親」をキーワードとし得られた21文献であり、Rodgersの概念分析アプローチを参考にして行った。結果、属性として【母親自身のネガティブな感覚】【子どもへのネガティブなかかわり】の2つカテゴリー、先行要因として【母親の要因】【子どもの要因】【夫の要因】【育児支援】【家庭の要因】の5つのカテゴリー、帰結として〔抑うつ感情の高まり〕〔子どもとの関わりの質の低下〕〔愛着形成の阻害〕の4つのカテゴリーが抽出された。以上より、「母親の育児困難感」の概念を、『母親としての的確性に欠けるという認識に陥り、育児全般に対して自信のもてない母親自身のネガティブな感覚である』と再定義した。

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