地域社会における文化活動の担い手 : 「地域社会と文化活動についての全国調査」を用いた回帰分析

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タイトル別名
  • People who do cultural activities in a community Regression analysis using "the national survey about a community and cultural activities"
  • チイキ シャカイ ニオケル ブンカ カツドウ ノ ニナイテ チイキ シャカイ ト ブンカ カツドウ ニツイテ ノ ゼンコク チョウサ ヲ モチイタ カイキ ブンセキ
  • チイキ シャカイ ニ オケル ブンカ カツドウ ノ ニナイテ : 「 チイキ シャカイ ト ブンカ カツドウ ニ ツイテ ノ ゼンコク チョウサ 」 オ モチイタ カイキ ブンセキ

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抄録

本稿の目的は地域における文化活動の担い手を探ることである。かつての行政主導であった地域文化の時代は住民主導の新たな地域文化の時代へと変貌を遂げた。この新たな地域文化の時代において、地域文化活動は地域活性化の切り札として期待されている。地域文化活動の担い手を把握することはひいてはその活性化につながると考えられる。これまでの研究から、I ターンやU ターンと呼ばれる地域移動を行った人々やパーソナルネットワークサイズの大きい人が地域文化活動の担い手であるという仮説を立て、分析を行った。その結果、I ターン者が興味を持って活動に参加し、また参加頻度が高く、活動での役割も重要であるという傾向がみられた。U ターン者が活動に参加しているという結果はあまりみられなかったが、U ターン者かつ居住年数の長い人が活動を立ち上げるというI ターン者とは違った傾向がみられた。パーソナルネットワークについては多くの結果がみられ、パーソナルネットワークサイズの大きい人ほど積極的に地域文化活動の担い手となっていることがわかった。

収録刊行物

  • 年報人間科学

    年報人間科学 34 1-22, 2013-03-31

    大阪大学大学院人間科学研究科社会学・人間学・人類学研究室

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