日本での研究活動における留学生の使用言語 : 薬学系タイ人留学生の例を通して

Bibliographic Information

Other Title
  • ニホン デ ノ ケンキュウ カツドウ ニ オケル リュウガクセイ ノ シヨウ ゲンゴ ヤクガクケイ タイジン リュウガクセイ ノ レイ オ トオシテ
  • Language Used by International Students During Research Activities in Japan : Based on a Case Study of Thai Students of Pharmaceutical Science

Search this article

Abstract

理系分野の留学生が日本の大学院で学位取得を目指して研究活動を進める際,文系分野と比べると日本語の必要度は低いということが従来から指摘されている。本稿は,薬学系の分野を専門とする留学生のうち,非漢字圏出身のタイ人留学生に焦点をあて,彼らが日本での研究活動でどのような言語を用いているのかについて調査した結果をまとめたものである。学位論文の執筆など,英語の使用度が高い場面もある一方で,ゼミ発表や他のゼミ仲間との議論など,日本語の使用度が比較的高い場面もある。特に,日本人学生の研究内容に関する発表を聞き,議論を行う場面においては日本語の使用度が高い。すなわち,薬学系タイ人留学生の場合,自身の研究を進める過程での日本語の重要度はそれほど高くはないが,研究室というコミュニティの一員としてアカデミックな活動に参加するには日本語の力が必要であることがわかった。

Journal

Related Projects

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top