スピッカーにおけるスティグマの特徴と構造に関する考察:ソーシャルポリシーとの関連から

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タイトル別名
  • The structures and characteristics of the stigma in the Paul Spicker
  • スピッカー ニ オケル スティグマ ノ トクチョウ ト コウゾウ ニ カンスル コウサツ : ソーシャルポリシー ト ノ カンレン カラ

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抄録

120005369521

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本稿はイギリスのソーシャルポリシー研究者であるスピッカーのスティグマに関する見解に着目し、ソーシャルポリシーにおけるスティグマをどのように据え位置づけていたか、さらにはスティグマの概念、付与過程、特徴、構造などを明らかにすることが目的である。 その結果、スピッカーのスティグマに関する見解からスティグマは不名誉な徴であり恥辱の感受や差別的経験、人間的尊厳の喪失、憐憫の対象であり、それによってスティグマを負う人々は力を失っていく経験をしていた。そしてスティグマを負う人々は自分自身のモラルキャリアから生じるスティグマの問題と、構造化された社会関係から生じるスティグマの問題の双方に影響され社会的位置や環境が規定されていた。 スティグマとソーシャルポリシーとの関係では、スティグマは社会的、文化的、経済的幅広い社会的文脈において規定されており、スティグマの問題を解決する単一の方法は存在しない等の視点が明らかとなった。

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