就学前の子どもを対象とした発達質問紙(試案)の作成-就学時の支援に向けて-

書誌事項

タイトル別名
  • An attempt to develop a scale of developmental assessment for preschool children: Support to enter elementary school
  • シュウガク マエ ノ コドモ オ タイショウ ト シタ ハッタツ シツモンシ シアン ノ サクセイ シュウガクジ ノ シエン ニ ムケテ

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抄録

集団の中で適応できない就学前の子どもたちが問題となっており,従来の乳幼児健診では気づかれにくい現状である。そこで本研究は円滑な就学移行支援に結びつくように,社会性やコミュニケーションの発達,行動特性など発達全般を評価できる年長児を対象とする発達質問紙作成を目的とした。事前調査で得られた保育現場において発達指標として注目する項目,気になる子どもの行動等の項目を参考に,発達質問紙試案を「運動」,「操作」,「言語」,「生活習慣」,「行動1」,「行動2」の6つの領域で構成し,質問項目を選定するための基礎資料を収集するために本調査を実施した。保育士が記入した対象児177名分,保護者が記入した対象児147名分の回答を得た。結果は出現率で表した「行動2」と「操作」,「言語」各1項目を除き,本研究で対象とした年長児では通過率は60%以上であり,保育士と保護者の一致率も高いことから,本試案は年長児の発達評価項目として適切であったと考えられる。

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