保育者の学習障害幼児に対する理解

• 村上（横内） 理絵

• 柳原 正文

書誌事項

タイトル別名

• Understanding of the Issue of Learning Disabilities in the Nursery School Teacher

抄録

本研究は，保育士が学習障害の行動特性をどのように認識しているのかを探ることを目的としたものであり，あわせて，その認識の仕方を規定する要因についても検討を加えた。発達検査や健康診査票の問診項目を参考にして作成した調査票を用い，将来学習障害の症状を呈すると思われる幼児が，在園中にどのような行動を示すかについて保育士に評定を求めた。得られた回答を用いてクラスター分析を行った結果，運動機能，行動抑制，言語理解，知的機能という4つのクラスターを抽出することができた。各クラスターの平均得点からは，保育者が知的機能の発達に関する行動特性を学習障害と結びつけて捉えていることが明らかになった。保育士の学習障害に関する知識，学習障害児との接触経験の有無，および経験年数は，いずれも行動特性の理解を左右するものではないと考えられた。

収録刊行物

• 岡山大学教師教育開発センター紀要

  岡山大学教師教育開発センター紀要 4 143-149, 2014-03-10

  岡山大学教師教育開発センター

キーワード

• 学習障害
• 早期発見
• 幼児
• 保育者

詳細情報

• CRID: 1390290699796376192
• NII論文ID: http://ci.nii.ac.jp/naid/120005398263
• NII論文ID: 120005398263
• DOI: 10.18926/cted/52299
• ISSN: 21861323
• Web Site: https://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/52299
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • CiNii Articles
  • KAKEN