トランスセオレティカルモデルに基づく個別支援による健康行動変容で見られた個人差:「天使健康栄養クリニック」2008と2009からの検討

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  • Individual differences observed in health-improving behavioral change through individual support based on the transtheoretical model : Review from "The Tenshi Health and Nutrition Clinic" 2008 and 2009

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抄録

「天使健康栄養クリニック」は、地域住民を対象にメタボリックシンドロームの予防・改善を目的として開催されている。本クリニックでは、講話並びに個人面談によって健康教育と変容支援を行っている。2008 年度および2009 年度に本クリニックに参加し修了した人たちを対象として、4ヶ月間における運動行動、ストレス対処・休養行動および食行動の変容について、個別に検討した。クリニック全8回のうち1、3、5、7回目に計4回、対象者に実施した質問紙調査から行動変容ステージ(得点)を評価した結果、3種の健康行動は、平均的には第1回目に比べて4回目には行動変容ステージ(得点)が高まり変容がみられた。しかし、個々人でみると第1回目から4回目までの変容は直線的ではない対象者も多かった。第1回目に比べて4回目に変容ステージ(得点)が高まった対象者の他に変化しなかった者、低下した者も見られたので、そのような違いの要因を面談記録から推察した。運動行動変容に関する事例検討から、上昇・改善者では、歩行を中心に運動が継続されていたが、継続しようという強い意欲と支援がうまく関連していたと考えられる。

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