前工業化期日本農村における市場経済と家族経済 : 経済学と人類学的思考の接点から

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  • ゼンコウギョウカキ ニホン ノウソン ニ オケル シジョウ ケイザイ ト カゾク ケイザイ : ケイザイガク ト ジンルイガクテキ シコウ ノ セッテン カラ

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抄録

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前工業化期の日本を舞台にした市場/市場経済に関する研究は、現在においても依然として社会経済史研究の中心であり続けている。本稿は経済学と人類学的思考に基づいた分析視角のもとに、前工業化期の日本農村における市場/市場経済の変化の様子を、それと向きあってきた個々の人々、あるいはその中間組織である家族/世帯がいかなる対応をしてきたのかを分析することを通じて明らかにする。 Studies on the market/market economy in the pre-industrial era in Japan continue to be central to the study of socio-economic history. From the analytical perspective of economics and anthropological thinking, this study clarifies the manner in which the market/market economy in the pre-industrial rural Japan changed by analyzing how individuals and families/households as an intermediary organization responded to them.

1. 方法と概要 2. 徳川時代初頭の「農家」の独立と市場/市場経済の発達 3. 前工業化期日本農村における市場経済の発展と家族経済 : 農村の市場経済化 4. 前工業化期日本農村における家族経済と地主小作関係 : 土地貸借市場を参照体系として 5. 百姓一揆からみた幕末農民の新たな「市場」意識の形成

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