Rote Learning in English Education for Japanese Students : towards more Context-Oriented Multimedia Material

DOI HANDLE Web Site Open Access
  • Fuyuno Miharu
    Department of Content and Creative Design, Faculty of Design, Kyushu University

Search this article

Abstract

本稿の目的は、英語の心理動詞受動文(例. John was surprised at/by the news.)に関して、暗記型教授法が日本人英語学習者に与えている影響を明らかにし、よりコンテクスト志向な教材の必要性を示すことである。一般的な日本の英語教育において、心理動詞受動文は「be surprised at = ~に驚く」などと、「be 動詞+過去分詞+特定の前置詞」 を対応する日本語訳とともにセットで指導することが多い。しかし、受動文である以上、心理動詞受動文にもbyなど他の様々な前置詞が共起することも本来は自然な現象であるが、現在の日本の指導法では様々な前置詞の使い分けが十分に指導されていない現状がある。そこで、本研究では、British National Corpusの英語母語話者データと、日本人英語学習者コーパスデータを用い、心理動詞受動文に共起する前置詞について、英語母語話者と日本人学習者による使用頻度を比較した。比較分析にはコレスポンデンス分析とカイ二乗検定を用いた。調査の結果、日本人の前置詞の用い方は英語母語話者に比べて画一的であり、暗記学習の影響があることが見られることが確認された。調査結果を基に、短文を用いた暗記型指導のみではなく、前置詞を選択する仕組みがコンテキストともにわかるような教材の必要性を論じた。一例として、コンテキストが伝わりやすいアニメーション動画などを用いて、状況に応じた前置詞選択の考え方を身に付けられるようなコンテンツを提案した。

Journal

  • 芸術工学研究

    芸術工学研究 20 1-8, 2014-03-20

    Faculty of Design, Kyushu University

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top