帝政ロシア国内移住にみる移動の論理 : 移住者の出身地と移住先の分析から  [in Japanese] How did the Peasant-Migrants Decide Where to Go? : Logic of Internal Migration in the Space of the Russian Empire  [in Japanese]

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Abstract

帝政ロシアでは,1890 年代後半以降,ヨーロッパロシアからウラルを越えたアジアロシアへの移住・入植は,農業問題の解決や辺境地域の開発など経済面のみならず,帝国の統合や安全保障の強化といった政治・外交面でも重要な意味を持つ,国家的な事業として推進されていた。帝政ロシア政府にとっては,中央部ロシアから「貧農」をシベリアに送り出せば済むという問題ではなかった。入植者の生活がある程度安定しなければ,植民事業の目的が達せられたとは言えない。重要なのは,移住者を新天地に確実に定着させることだった。農民が移住を決断し実行するまでの過程には,移住先の選択も重要な要素として含まれている。本稿では,具体的な送出県から入植地への移動の流れを分析し,そこから読み取れる移住農民の行動の意味,いわば移動の論理を考察する。そして,なぜ農民がアジアロシアへ移住するのか,農業経営の合理化・近代化を図るのではなく,都市労働者になるのでもなく,故郷を離れて農業移住という道を選ぶのはなぜか,その選択の意味するところも探っていきたい。

Journal

  • 富山大学人文学部紀要

    富山大学人文学部紀要 (60), 1-26, 2014

    富山大学人文学部

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120005458596
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00175930
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    0386-5975
  • NDL Article ID
    025285170
  • NDL Call No.
    Z22-1033
  • Data Source
    NDL  IR 
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