西欧中世における反イスラーム論 : 極めて困難な相互理解 : ラモン・マルティの事例を中心に(上) 〔ジュゼップ・エルナンド(バルセロナ大学)〕著  [in Japanese]

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Abstract

ペトルス・ヴェネラビリスは、1142年から43年にかけてのイベリア半島への旅に際し、ムハンマドの生涯と教説についての既知のテクストをラテン語に翻訳する着想を得た。イスラームをより巧妙に論駁するための情報を得ることがその目的である。13世紀後半には、フランシスコ会とドミニコ会が主導する伝道・改宗の運動が生じ、「言語研究所Studia Linguarum」と呼ばれる研究施設が設けられた。同じ頃、ラモン・マルティ(1230-1284/85)は、反イスラーム論について述べた第一部(『ムハンマドの宗派の形成・拡大とその四つの劫罰についてDe origine et progressu etfine Machometi et quadruplici reprobatione eius』、別名『ムハンマドの宗派についてDe Secta Machometi』)と、キリスト教信仰を説明した第二部『使徒信経要綱Explanatio Simboli Apostolorum』から成る著作を著した。このラモン・マルティの著作は反イスラーム文学のジャンルに決定的な影響を及ぼし、他の著作に着想を与え、また単純に剽窃(もしくは作者への言及がまったくない引用)の対象となっている。第一部、第二部は、それぞれ独立した形態で現在まで伝来している。

Journal

  • 言語文化論究

    言語文化論究 (33), 149-159, 2014

    九州大学大学院言語文化研究院

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120005475855
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN10175926
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    Departmental Bulletin Paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    1341-0032
  • NDL Article ID
    025870296
  • NDL Call No.
    Z12-843
  • Data Source
    NDL  IR 
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