マルクスからヴィゴツキー、そしてバフチンヘ : マルクスの意識論を出発点として

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タイトル別名
  • From Marx to Vygotsky, and Bakhtin
  • マルクス カラ ヴィゴツキー ソシテ バフチン ヘ マルクス ノ イシキロン ヲ シュッパツテン トシテ
  • マルクスからヴィゴツキー、そしてバフチンへ : マルクスの意識論を出発点として
  • マルクス カラ ヴィゴツキー 、 ソシテ バフチン エ : マルクス ノ イシキロン オ シュッパツテン ト シテ

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抄録

本稿では引用等を手がかりとし文献を辿って、ヴィゴツキーとパフチンがマルクスから何を引き継ぎそれをどう発展させたかを検討した。その結果、ヴィゴツキーとパフチンは共にマルクスの人間観や意識観から意識の記号による被媒介性という見解を導いていること、そしてヴィゴツキーは一貫して発達研究に関心を寄せていることが明らかになった。それに対し、パフチンは意識の記号による被媒介性の見解をさらに推し進めて、イデオロギーと心理の関係、心理と記号の関係、言語活動における心理過程と記号の聞の往還運動、そして対話原理へとさせていることが明らかになった。パフチンのそのような議論は、人と人の接触・交流にこれまでにない新たな視点を提供するものとして、第二言語の習得と教育の研究の立場から大いに注目される。

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