留学生の適応に関する予備調査 : 住環境の視点から

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  • Primarily Research on Adaptation of International Students : From the Residential Environment
  • リュウガクセイ ノ テキオウ ニ カンスル ヨビチョウサ ジュウカンキョウ ノ シテン カラ

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抄録

本研究では、留学形態の違いを含めて、留学生の適応に住環境がおよぽす影響について検討した。留学生181名(男性83名、女性98名;正規留学生71名、短期留学生101名、その他9名)がWeb調査に参加した。住環境に対する評価においては、正規留学生・短期留学生の聞に大きな違いはみられず、広さと家賃のバランスが取れた住環境を留学生に提供するという、これまでにも問題視されてきた課題に今後も大学側が積極的に取り組まなければならないことが明らかとなった。留学生の適応に住環境の評価が及ぼす影響は、留学形態によって異なっていた。短期留学生においては、住環境の評価と適応に関連性はみられなかったが、正規留学生においては、住環境、特に家賃に対する不満が、日本での適応を阻害することが示唆された。留学生が日本の生活に適応し、安心して勉強に専念でき、心身ともに健康に過ごすことができる住環境づくりは、短期留学生以上に正規留学生を対象に取り組まなければならない段階に来ていることが示唆された。今後は、住環境と他の要因との相互作用を検討しながら、また留学生の特性を考慮、しながら、留学生の適応について検討する必要がある。

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