がん患者に配慮したヘアハットに関する意識と現地の状況(第1報)/3ヵ国の視察にみる帽子の比較・考察

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Abstract

本研究は、日本人の死因の第一位であるガン患者に対し、治療中にも適応できる機能性(着心地)と美観(見た目の美しさ)に配慮したヘアハットの設計理論構築を目的としている。 本報では、2013年から2014年にかけて、北欧3 ヵ国と米国、中国上海の福祉施設及び福祉機器展示会を視察した際に、がん患者に配慮した帽子の現状と課題について調査した内容を報告する。 結果、今回の視察から、国により、がん患者に配慮した帽子に対する意識に差異があった。また、帽子のデザインに関しては、日本は、編み地が多く、柄ものはストライプとチェック、花柄、幾何柄が少しある程度で、ほとんどが無地であった。反面、北欧と米国では、編み地の他に織物もあり、柄ものが多く、巻き式などデザインにバリエーションがあった。素材に関しては、日本の方が編み地が多く、ソフトな肌触りや天然素材100%使用にこだわっていた。

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