故紙再生におけるPCB, PCTによる環境汚染 (II) : 故紙再生工場付近の底質の水平および垂直的な汚染分布

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タイトル別名
  • The Environmental Pollution by PCBs and PCTs Resulting from Reclaiming Waste Paper (II) : Horizontal and Vertical Distributions of PCBs and PCTs in the Bottom of Lake Biwa near-by a Waste Paper Reclaiming Factory

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抄録

1975年の調査 (第I報で報告) にひき続き, 同様の地域において, 主として底質の汚染状況を再調査した。今回の調査では, 底質の汚染の広がりを, 水平方向ばかりでなく, 垂直方向についても検討した。得られた主な結果は, (1) PCB, PCTの全体的な汚染レベルは, '75年の調査結果と比較して, わずかに低下しているように思われるが, 汚染源近くでは, いまだに環境庁のヘドロ除去規準 (10ppm) を越える汚染が認められた。(2) 底質の汚染分布を垂直的に見れば, 一般に底質の層が深くなるにつれてPCB, PCT濃度は低くなる。ただし排水路中の地点では, この傾向を示さず, 各層とも高い濃度レベルにあり, PCB, PCTによって汚染された繊維かす類の推積が相当深部にまで及んでいることがわかる。(3) 底質中のPCBの組成は, 前回の調査結果と同様に, 汚染の程度が低くなるにつれて低塩化物の割合が減少する傾向を示した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050001335799542784
  • NII論文ID
    120005515840
  • NII書誌ID
    AN00061068
  • ISSN
    0368511X
  • HANDLE
    2433/191647
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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