<論考> 階層意識としての勝ち組・負け組--準拠集団に関するインターネット調査結果の分析 (2) <Article> Winner and Loser as Class Consciousness: An Analysis of the Internet Survey on Reference Group (2)

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抄録

本稿の目的は、人びとの「勝ち組・負け組」意識が従業上の地位、世帯所得や婚姻形態とどのように関連しているのかをインターネット調査データの分析を通して明らかにすることである。分析の結果、「勝ち組・負け組」意識は、未婚・離死別であるか既婚であるかという婚姻形態と強く結びついていつことが示された。また、「勝ち組」意識を持つうえで重要だと考えられてきた正規雇用の地位には、強い影響力はみられなかった。しかし、婚姻形態と従業上の地位との交互作用の分析では、未婚・離死別の場合は正規雇用に比べて無職、あるいは非正規雇用であることによって「負け組」意識を持ちやすい一方で、既婚の場合は逆に「勝ち組」意識を持ちやすい傾向であることがわかった。さらに、世帯所得との交互作用においても既婚の場合、世帯所得の増加によって「勝ち組」意識を持ちやすい顕著な傾向が示された。従業上の地位や世帯所得という「地位達成」変数の「勝ち組・負け組」意識に対する効果は、婚姻形態という「ライフスタイル」の地位によって異なることがあきらかになった。

収録刊行物

  • 大阪経大論集

    大阪経大論集 64(3), 139-157, 2013-09-15

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    120005534932
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00028448
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Departmental Bulletin Paper
  • ISSN
    0474-7909
  • データ提供元
    IR 
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