1900年代の東京高等師範学校附属小学校における読方教育論 : 『教育研究』および全国小学校訓導協議会での議論を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • A Study in Reading Education Theory during the Early 1900s : The Case of the Elementary School attached to the Tokyo Higher Normal School
  • 1900ネンダイ ノ トウキョウ コウトウ シハン ガッコウ フゾク ショウガッコウ ニ オケル ドクカタ キョウイクロン : 『 キョウイク ケンキュウ 』 オヨビ ゼンコク ショウガッコウ クンドウ キョウギカイ デ ノ ギロン オ チュウシン ニ

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抄録

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本稿では1900 年代の東京高等師範学校附属小学校における読方教育の目標・内容・方法に関する議論について検討する。学校制度を教育実践として成立させるために、同校では具体的な子どもを想定した「実践化」を行い、制度と教育現場とを媒介する役割を果たしていた。同校での研究成果を全国の小学校教師に伝達するための媒体が雑誌『教育研究』であり、現場の教師が自らの実践経験をもとに協議する場として準備されたのが全国小学校訓導協議会である。本稿では、国語科の成立および国定教科書制度の開始によって国語教育の教科の枠組みと教育内容が制度的に成立する1900 年代の議論に着目し、同校の教師がこうした制度をどのように「実践化」したのかについて検討した。さらに訓導協議会の開催によって教育現場の抱える様々な課題をふまえて、より子どもに即した「実践化」が行われるようになったことを明らかにした。

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