トランスナショナルな家族の再編と教育意識 : フィリピン系ニューカマーを事例に  [in Japanese] The Reconstruction of Transnational Families and Their Educational Attitudes : A Case Study of Filipino Newcomers in Japan  [in Japanese]

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Abstract

本稿は、フィリピン系ニューカマーを事例として、国境を越えるトランスナショナルな家族が形成される過程と、そうした家族の在り方が子どもの心理や学習に 与える影響について考察する。着目するのは、フィリピン系の子どもたちの生活世界が、頻繁な母国訪問と送金、インターネットの利用、そして家族中心主義の 文化によって、トランスナショナルな社会空間に拡張している点である。日比の間で家族関係が維持される中、親と母国親族は一体となって子どもに高い教育期 待をかけ、勤勉や従順さといった規範を子どもたちに身につけさせている。子どもたちの間には家族の教育期待に添って学習に向かう意欲がみられる一方で、長 年離れて暮らしていた親との関係に悩み、家族に対する疎外感を深めている様子がうかがえた。フィリピン系の子どもたちが抱える心理的な葛藤や学習上の困難 が、トランスナショナルな家族の再編に起因している側面に注目する必要があるだろう。

Journal

  • 和光大学現代人間学部紀要

    和光大学現代人間学部紀要 -(5), 7-22, 2012-03

    和光大学現代人間学部

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120005539887
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AA12320194
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    1882-7292
  • NDL Article ID
    023657289
  • NDL Call No.
    Z71-V847
  • Data Source
    NDL  IR 
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