数表記知識獲得の基礎としての子どもの数学的理解

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  • スウヒョウキ チシキ カクトク ノ キソ ト シテ ノ コドモ ノ スウガクテキ リカイ
  • Children's understanding of mathematics as the source knowledge of numerical written systems

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Abstract

書字や描画などの表記活動の発達については, 1990年代以降それぞれ他のシンボル表記体系と広く関連づけながら研究されるようになり, 領域に固有な知識や共通性の解明を目指す「知識」の観点から新たに捉え直されるようになってきた。書字と描画についてはこうした観点からの知見の積み上げがなされつつあるが, 数表記についてはまだ研究が少なく, また領域的知識として子どもが有する数概念, 数学的理解についても研究者間で見解に相違が見られる。そこで, 本稿では, 今後数表記活動の発達を領域的知識から表記活動への写像原理の観点から検討する上で基盤となる, 数概念, あるいは数学的理解に関する見解を整理したい。具体的にはBryant & Nuñes (2011) とTolchinsky (2003) のそれぞれによる数学的理解の発達に関する概観を紹介しながら, 両者の共通点, 相違点を整理し, 数表記知識の獲得と数概念・数学的理解の関係性について考察した。

identifier:http://repo.kyoto-wu.ac.jp/dspace/handle/11173/1871

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