マゾヒズムとサディズムの暴力性 : バタイユにおけるその解決

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タイトル別名
  • The Violences of Masochism and Sadism : The Extrication by Bataille
  • マゾヒズム ト サディズム ノ ボウリョク セイ バタイユ ニ オケル ソノ カイケツ

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抄録

サディズムとマゾヒズムは、一対の単位として考えられてきた。それに対し、サディズムとマゾヒズムのそれぞれの独立性と著者たちの思想を検討する研究も見られる。本論文では、マゾヒズムについてレオ・ベルサーニやジル・ドゥルーズの思想を参照したあと、マゾヒズムから独立するサディズムの一考察としてジョルジュ・バタイユのサド論を検討する。彼のサディズム解釈では、他者との関係の断絶と、主体と対象破壊の欲望の存在が明示されている。従来考えられてきたサディズムをより深く考察し、人間の生と暴力とエロティシズムを結びつけた点において、バタイユのサディズム解釈は特殊なものであるといえる。

収録刊行物

  • 年報人間科学

    年報人間科学 36 89-102, 2015-03-31

    大阪大学大学院人間科学研究科社会学・人間学・人類学研究室

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390853649735541248
  • NII論文ID
    120005550102
  • NII書誌ID
    AN0020011X
  • DOI
    10.18910/51233
  • HANDLE
    11094/51233
  • ISSN
    02865149
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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