書誌事項
- タイトル別名
-
- The Literature of Kenji Miyazawa : Consideration of the Fourth Dimension
- ミヤザワ ケンジ ノ ブンガク ダイ ヨジ ニ ツイテ ノ コウサツ
この論文をさがす
抄録
宮澤賢治が提起した第四次を考察する。かつて龍樹は空を考察し、その実践方法として結跏趺坐を提起した。また、石津照璽は、第三領域を考察し、その実践方法として絶体絶命の生命的危機を提起した。宮澤賢治は、第四次を考察し、その実践方法として農業従事を提起した。第四次芸術とは、農業従事を基にして現出するものである。この第四次の洞察なくして、彼の諸作品の正確な理解は不可能と思える。空、第三領域、第四次に共通するものは、縁起である。ものは、相互依存によってある外はない。この論考において、賢治の第四次を理解するために、龍樹の空、石津照璽の第三領域を要約的に了解し、その了解によって、賢治の第四次の的確な理解を試みる。
収録刊行物
-
- 年報人間科学
-
年報人間科学 36 69-87, 2015-03-31
大阪大学大学院人間科学研究科社会学・人間学・人類学研究室
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390009224805410688
-
- NII論文ID
- 120005550111
-
- NII書誌ID
- AN0020011X
-
- DOI
- 10.18910/51242
-
- HANDLE
- 11094/51242
-
- ISSN
- 02865149
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles