日本とドイツにおける二分岐型中等学校制度に関するシステム論的考察  [in Japanese] Comparative Analysis of Two-Branched Secondary School Systems in Japan and Germany  [in Japanese]

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Abstract

本稿の目的は,日本およびドイツ,中でも旧東ドイツ地域に属するザクセン州における二分岐型中等学校制度につい\て,社会システム理論の視座から比較考察を行い,ポスト単線型としての二分岐型中等学校制度の特質を提示することである。考察を進めるにあたっては,ルーマン(Luhmann, N.)のコミュニケーション・メディアに関する議論を参照し,特に教育システムにおけるコミュニケーション・メディアとしての「経歴(=学歴)」のインフレ/デフレという視点から検討した。考察の結果,以下の結論を得た。日本とザクセン州とで共通しているのは,いずれの二分岐型制度もプレ単線型としての分岐型制度とは異なり,それぞれの学校系統を特定の機能システム領域に特化して接続させる方向とはなっていない点である。ポスト単線型としての二分岐型制度においては,2つの学校種は教育システムにおいて内部分化した別々のシステムを基盤とするのではなく,より自律性を高めた教育システムの同一の地平の上での,「より良い/より劣る」の2値コードによるコミュニケーションの展開を基盤として成立していると考えられ,ここにポスト単線型としての再分岐型化の特徴を見出すことができる。

Journal

  • 上越教育大学研究紀要 = Bulletin of Joetsu University of Education

    上越教育大学研究紀要 = Bulletin of Joetsu University of Education 34, 45-52, 2015

    上越教育大学

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120005556320
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN10284863
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    0915-8162
  • NDL Article ID
    026375111
  • NDL Call No.
    Z22-1197
  • Data Source
    NDL  IR 
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