サン-シランの残像 : 論争における操作と、その展開

書誌事項

タイトル別名
  • L'Image de Feu Saint-Cyran : Une Stratégie de la Polémique
  • サン-シラン ノ ザンゾウ : ロンソウ ニ オケル ソウサ ト 、 ソノ テンカイ

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抄録

ジャンセニスムとは、ベルギーの神学者コルネリウス・ジャンセニウスの名に由来し、主 に今日のベルギーとフランスで展開された運動の総称である。ジャンセニウスの遺著『アウ グスチヌス』のフランスでの再版と、アントワヌ・アルノーの『頻繁なる聖体拝領について』 の出版を嚆矢として、以後数年に渡る論争の口火が切られた。この初期ジャンセニスム論争 は単なる神学の教義論争にとどまらず、故サン−シラン修道院長ことジャン・デュヴェルジ エ・ド・オーランヌの像をめぐり、熾烈な攻防戦が繰り広げられた。論争文書を繙きつつ、 現代に至るまでジャンセニスム運動の理論的支柱とされるこの人物の像が担った機能を考 える。

収録刊行物

  • 大学教育研究紀要

    大学教育研究紀要 10 1-14, 2014-12

    岡山大学グローバル・パートナーズ, 岡山大学教育開発センター, 岡山大学言語教育センター, 岡山大学キャリア開発センター

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