小中学校教師の外国語学習のビリーフの特徴 ―教師間、及び、大学生との比較―

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タイトル別名
  • Exploring Elementary and Junior High School Teachers' Beliefs about Foreign Language Learning Compared with Those of University Students

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抄録

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外国語教育の実践において教師は様々な意思決定を行うが、その背景には教え方、指導の内容や過程について教師が抱いている目標、価値、信念等がある。本研究では、外国語学習に関して小中学校の教師がどのような外国語の教授観・学習観・信念を持っているかをアンケートにより調査した。調査内容は、Horwitz(1985, 1987, 1988)が開発したBALLIを含む125項目で、ここではBALLIの5つのカテゴリーの中の「外国語学習の適性」、「外国語学習の特質」、「動機と期待」に対する20項目の回答を考察の対象とした。分析の結果、小学校教師も中学校教師も概ね類似の傾向を示した。また、小中学校教師と稲葉(2014)の大学1年生の結果を比較したところ、年齢、経歴、教授経験等で大きな差異があるにも関わらず両グループ間で類似の傾向が見られた。これは、外国語教育に携わっている教師の多くが大学生の頃までに形成されたビリーフを持ち続けているということを示唆する。もし、ビリーフが大学にいく頃までに形成される(Pajaras, 1992)と仮定すれば、大学生になるまでの外国語学習の経験は学習者のビリーフを形成するのに大きな影響を及ぼし、担当教科、教授経験の長さや教師の年齢はそれほど教師のビリーフに影響を及ぼさないという岡崎(2001)の主張を支持する結果と言える。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050282813411442048
  • NII論文ID
    120005575898
  • NII書誌ID
    AA12466134
  • ISSN
    18845177
  • Web Site
    http://hdl.handle.net/10424/5965
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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