トラフグのヘテロボツリウム(Heterobothrium okamotoi)症に対するフェバンテルの駆虫効果に関する研究  [in Japanese]

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1 トラフグに特異的に寄生し、トラフグ養殖の重要疾病であるヘテロボツリウム症治療薬の開発研究を行った。2 研究には、家畜動物の経口駆虫剤として用いられているフェンベンダゾールのプロドラッグであるフェバンテルを用い、トラフグ体内での変異体への移行状況、臓器中の濃度、ヘテロボツリウムの駆除効果、血中濃度変化、残留期間及び養殖場における効果について試験を行った。3 トラフグに25mg/kg魚体重を1回経口投与した場合のフェバンテルのCmaxは、肝臓で1.86μg/gと最も高く、次いで血漿の0.58μg/g、腎臓の0.41μg/g、皮膚の0.18μg/gおよび筋肉の0.09μg/gの順であり、フェバンテルのTmaxは全ての組織で4時間後であった。4 フェバンテルは投薬濃度12.5mg/kg魚体重~25mg/kg魚体重を5日間連続投与することで鰓に寄生するヘテロボツリウムの未成熟虫のみならず鰓腔璧に寄生する成虫に対しても駆除効果が得られた。5 フェバンテルを50mg/kg魚体重5日間経口投与した場合、変異体の総量であるオクスフェンダゾール・スルフォンについては5日間の投薬終了から1週間経過後に1尾の皮膚から検出されたことから、投薬から出荷までの休薬期間は3週間(21日間)と設定できると考えられた。6 養殖場での試験においてもフェバンテルの効果は明らかになり、また水温低下時においてもフェバンテルを混合したことによる摂餌低下が発生せず、駆虫効果を発揮した。

Journal

  • 熊本県水産研究センター研究報告

    熊本県水産研究センター研究報告 (9), 33-76, 2013-04

    熊本県水産研究センター

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120005581805
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN10385146
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    Journal Article
  • ISSN
    09181210
  • Data Source
    IR 
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