書誌事項
- タイトル別名
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- コウチケン シマントシ ニシトサ オクヤナイ ホウゲン ノ クッセツ セツビジ トー
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抄録
本稿では、主に筆者による話者への面接調査をもとに、高知県四万十市西土佐奥屋内方言で用いられている屈折接尾辞トーの記述を行った。その結果明らかになったことは、以下の2点にまとめられる。(a)形態統語的特徴:トーは従属節や連体節には出現せず、主節末のみに現れうる屈折接尾辞である。この環境においては-(r)uや-taと範列的な関係にある。また、動詞・形容詞・形容動詞・コピュラのいずれの語幹にも、特に語彙的な意味に左右されず接続しうる。なお、トーにはネ・エ・ヤという文末詞が後接しうる。(b)意味的特徴:トーがもつ意味機能には大きく2つあり、それは「話し手が関与した過去の事態を、情報価値の高いものとして聞き手に伝える」ことと、「過去の事態を把握し、驚きの気持ちを表す」ことである。
収録刊行物
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- 阪大社会言語学研究ノート
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阪大社会言語学研究ノート 13 1-9, 2015-03
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699785590912
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- NII論文ID
- 120005593871
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- NII書誌ID
- AA11555159
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- DOI
- 10.18910/51437
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- HANDLE
- 11094/51437
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN