高知県四万十市西土佐奥屋内方言の屈折接尾辞 トー

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タイトル別名
  • コウチケン シマントシ ニシトサ オクヤナイ ホウゲン ノ クッセツ セツビジ トー

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抄録

本稿では、主に筆者による話者への面接調査をもとに、高知県四万十市西土佐奥屋内方言で用いられている屈折接尾辞トーの記述を行った。その結果明らかになったことは、以下の2点にまとめられる。(a)形態統語的特徴:トーは従属節や連体節には出現せず、主節末のみに現れうる屈折接尾辞である。この環境においては-(r)uや-taと範列的な関係にある。また、動詞・形容詞・形容動詞・コピュラのいずれの語幹にも、特に語彙的な意味に左右されず接続しうる。なお、トーにはネ・エ・ヤという文末詞が後接しうる。(b)意味的特徴:トーがもつ意味機能には大きく2つあり、それは「話し手が関与した過去の事態を、情報価値の高いものとして聞き手に伝える」ことと、「過去の事態を把握し、驚きの気持ちを表す」ことである。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290699785590912
  • NII論文ID
    120005593871
  • NII書誌ID
    AA11555159
  • DOI
    10.18910/51437
  • HANDLE
    11094/51437
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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