「明治武士道」にみる「文明の精神」の普及 : 新渡戸稲造と実業之日本社を中心に The Pervasion of 'The Sprit of Civilization' through the Invented 'Bushido' in Meiji Era : the Role of Inazo Nitobe and the Japanese Trade Company, Jitsugyo-no-Nihon-sha

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抄録

本研究は,明治期に創られた「明治武士道」の思想と普及を明らかにするものである. 佐伯真一が,「新渡戸以降の〈武士道〉論や戦後の武士論をたどって,武士の理想化が,その後どのように完成していったのかを一つ一つ跡づけることは,とうてい筆者のなしうるところではない」と述べているように,「明治武士道」のイメージ形成やその普及については不明な点が存在する. そこで,「明治武士道」が,どのような思想をもとに形成され,普及したかという点を中心に考察した. まず,「武士道」ブームの立役者である新渡戸稲造の「武士道」論を再考した. とりわけ,日本で出版された『武士道』に着目し,どのような思想を下地にして「武士道」論を紹介したのかに着目した. 新渡戸は「武士道」規範を説明するさいに,次のように説明した. 例えば,西欧社会の道徳観である「フェアプレイ」の概念を「喧嘩なら堂々とせよ!」と訳し,それは武士の伝統的な価値観でもあったと修辞する手法をとった. すなわち,西欧流の「文明の精神」を「武士道」の価値観として紹介する構造を有していた. (以下,略)

収録刊行物

  • 東アジア研究

    東アジア研究 (13), 223-245, 2015-03

    山口大学大学院東アジア研究科

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    120005596006
  • NII書誌ID(NCID)
    AA11831154
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Journal Article
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    1347-9415
  • NDL 記事登録ID
    026380777
  • NDL 請求記号
    Z71-J513
  • データ提供元
    NDL  IR 
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