欧米を魅了した明治のキモノの探究を通して染織文化を未来につなぐ被服学習の開発

• 高橋 美与子

• 柴 静子

• 日浦 美智代

• 一ノ瀬 孝恵

• 木下 瑞穂

• 高田 宏

書誌事項

タイトル別名

• The Development of Clothing Education : Investigation of Attractive Kimonos Exported in the Meiji Era in a Bid to Preserve the Culture of Dyeing and Weaving in Japan
• オウベイ オ ミリョウ シタ メイジ ノ キモノ ノ タンキュウ オ トオシテ センショク ブンカ オ ミライ ニ ツナグ ヒフク ガクシュウ ノ カイハツ

抄録

昨年度には，附属福山高等学校で日本衣装の伝統と文化の理解を基軸とした家庭科の授業研究を試みた。明治期の輸出用キモノの実物観察は，生徒の関心を高めるとともに「ものづくりの精神」のあり方についての理解を深めたが，次の３点は課題として残された。①明治期に西欧に渡り，日本文化への熱烈な興味と理解をもたらすことになった輸出用キモノについては，布の厚み計測器を導入するなどしてより精緻に観察できるようにすること，②学習のまとめとして，布を用いた小物製作をさせること，③幕末・明治から現在，未来へとどのように衣装文化を繋いでいくかについて具体的に考えさせること，という３点である。そこで平成26年度の研究においては，以上の課題の解決を主眼とした授業を開発し，普及可能な学習モデルとして提案することを目的とした。これを受けて授業をデザインし，附属福山高等学校の「家庭基礎」において実践したところ，布の厚み測定によりキモノに対する観察が緻密になったこと，「ものづくりの精神」を保育園訪問時のプレゼントの製作に生かしたこと，キモノのちからを実感し，衣装文化を継承発展させる気持ちが醸成されたことは成果であった。

収録刊行物

• 学部・附属学校共同研究紀要

  学部・附属学校共同研究紀要 43 289-298, 2015-03-26

  広島大学学部・附属学校共同研究機構

詳細情報

• CRID: 1390853649783549056
• NII論文ID: 120005613818
• NII書誌ID: AA11551679
• DOI: 10.15027/37569
• ISSN: 24359041
• ISSN: 13465104
• NDL書誌ID: 026333587
• Web Site: http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00037569
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/026333587
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I026333587
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用可