自閉症児に対するコミュニケーション・会話などの指導の実践研究4 : 教育現場における応用行動分析学的アプローチ

書誌事項

タイトル別名
  • Practical Research on Teaching Procedures to Promote Communicative and Conversational Behaviors in Students with Autism 4
  • ジヘイショウジ ニ タイスル コミュニケーション ・ カイワ ナド ノ シドウ ノ ジッセン ケンキュウ(4)キョウイク ゲンバ ニ オケル オウヨウ コウドウ ブンセキガクテキ アプローチ

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抄録

本実践研究は、高橋晃・下平弥生・井上美由紀・松田幸恵・齋藤絵美・宮﨑眞(2014)、齋藤・下平・井上・松田・高橋・稗貫・宮﨑(2013)、井上・松田・齋藤・下平・高橋・宮﨑(2012)に続く実践研究である。齋藤等(2013)と井上等(2012)では、自閉症児のコミュニケーション・会話の指導を中心としつつも、ルールに基づく行動の管理などより広い問題に関する実践研究を報告した。高橋等(2014)では、小学校および特別支援学校における困った行動への対応に関する実践研究を報告した。今回は、問題行動、教科学習、幼児における早期療育に関する実践研究を報告する。いずれの実践研究におしても、①証拠に基づいた実証的な実践を重視している、②行動問題が予想される場面・活動に環境調整を加えると同時に、子ども側に新たに日常生活や社会的に有用な知識技能を習得させることで行動問題の発生を徐々に減らしていく、③叱責などの嫌悪的対応によらず児童生徒の人格や長所を尊重するいった実践となっている(O'Neill, Horner, Albin, Sprague, Storey, & Newton, 1997)。 平成26年4月から3月まで毎月1回を原則として、合計10回研究会を開催した。その研究会で発表された3つの実践研究をまとめものが本論文である。本実践研究の目的は、自閉症などの障害のある参加者が現在および将来の社会参加を促す様々なスキルを指導する手続きの有効性を検討することである。

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