介護老人福祉施設における認知症高齢者の終末期ケア上の困難とケア方法 施設内での看取り割合による比較
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Abstract
施設内での看取り割合が異なる介護老人福祉施設集団において、認知症高齢者の終末期ケア上の困難、ケア内容・方法の違いを明らかにすることを目的に、全国5249施設の看護師長を対象として自記式質問紙調査を行った。1137施設から回答が得られ(回収率21.7%)、有効回答は968(有効回答率85.1%)であった。施設内の看取り割合40%以上群と40%未満群でχ2検定により比較検討した。40%未満群では医師・看護師体制などの困難を有意に高割合で抱えていた。施設内での看取りが40%以上群は、40%未満群よりも、「高齢者の意思確認」について、媒体、時期、聴取の仕方、聴取の回数などに配慮して高割合で実施していた。40%以上群では、代理決定する家族に対して、看取りに関する具体的な情報や選択肢の提供などが高割合で実施されていた。以上から、認知症高齢者の終末期ケアの意思確認に必要な手順と、代理決定者となる家族への支援のあり方に示唆が得られた。(著者抄録)
Journal
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- 日本看護福祉学会誌
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日本看護福祉学会誌 15 (2), 99-110, 2010-03
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050282812569811712
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- NII Article ID
- 120005618898
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- ISSN
- 13444875
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- journal article
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- Data Source
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- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN