指物のせい‐日本の民家における一般的傾向と時代的変遷

DOI IR HANDLE Web Site Open Access

Bibliographic Information

Other Title
  • サシモノ ノ セイ : ニホン ノ ミンカ ニ オケル イッパンテキ ケイコウ ト ジダイテキ ヘンセン
  • The historical prosess of the hight of sashimono (tenoned beams) in Japanese traditional folk houses.

Search this article

Abstract

日本の民家を対象にして、指物のせい(高さ)の一般的傾向と時代的変遷を考察する。周知の事実として、時代がくだるほど指物のせいは高くなる傾向がある。せいを高くしてより長い指物を使えば、柱を省略でき、大きな柱間をつくることができる。またせいのある指物は意匠的にも見映えする。主にこの二つの動機から、指物のせいは近世以降発達してきた。本研究は全国の建築年が判明している民家だけを対象とする。そして指物を建築年順にならべてせいの分析をおこなう。分析をすすめる際は、指物の長さや家格の違いといった「せいを決定する際に影響を与える条件」を考慮する。同時代の指物との類似性、異なる時代の指物との相違性を探ることで、指物のせいの一般的傾向と時代的変遷を明らかにする。

Journal

Related Projects

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top